2016年 4月 の投稿一覧

Red Hat Enterprise Linux 7、使ってますか?

Red Hat Enterprise Linux 6のライフサイクルがあと5年を切りました。これから5年間の稼働が必要なシステムはRHEL7を利用する必要がでてきます。RHEL7をご利用になるお客様も増えてきました。本稿ではこれからRed Hat Enterprise Linux 7を使いはじめようという人におすすめのリソースをおしらせします。

2016年はRHEL7の年

レッドハットの森若です。

2015年11月末で、Red Hat Enterprise Linux 6のライフサイクルがあと5年を切りました。

現在RHEL 5をご利用の場合には、2017年3月でProduction 3が終了します。修正が必要な場合はELSによるサポート期間の延長が有用ですが、2020年中にはELSも終了予定です。

これらを踏まえて考えると、2016年から新規に「5年間の稼働が必要なシステム」を構築する場合はRHEL7を利用する必要がでてきます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Red_Hat_Enterprise_Linux より引用・改変

私自身の感触としても本番環境でRHEL7をご利用になるお客様が増えています。これからRed Hat Enterprise Linux 7を使いはじめようという方におすすめのドキュメントや記事をおしらせします。

RHEL6とRHEL7の差分は?

まずはこの移行計画ガイドです。Red Hat Enteprise Linux 6から7へ移行する際にあたって注意するべきポイントが網羅的にまとまっています。

RHEL7では、RHEL6の最新版からのアップグレードをサポートしています。そのための専用ツール Preupgrade Assistant および Red Hat Upgrade Tool の説明もこのドキュメントから参照できます。

RHEL6をスキップしてRHEL5からRHEL7へと移行するお客様むけに、RHEL5とRHEL7の大きな違いをまとめたナレッジベースの記事です。

この記事ではRHELの各メジャーバージョンごとの技術上の制限を列挙しています。

RHEL7のインストール

RHEL7ではインストーラが大きくかわりました。今までのRHELに慣れている方もインストールガイドを確認しましょう。

RHEL7の基本的な使い方

Chapter I, III にsystemdやchronyなど新規に登場したソフトウェアの基本的な操作方法がまとまっています。

上記で紹介した以外にもいろいろなドキュメントやナレッジベースがあります。ぜひカスタマーポータルを見てください。

RHEL7関連記事

RHEL 7関連記事をいくつかご紹介します。

Red Hat公式トレーニング

Red Hatの公式トレーニングのうち、以下のものはRHEL7対応が完了しています。

  • システム管理I
  • システム管理 II
  • システム管理 III
  • パフォーマンスチューニング
  • Managing Containers with RHEL Atomic Host

それぞれのコースはハンズオンで2日ないし4日でみっちりRHEL7について学習できます。個人的にはこのトレーニングを受講するのが一番早くRHEL7に慣れることができるのではないかと思っています。

終日4日間にわたるトレーニングへの参加や、東京・大阪の教室への移動がむずかしい方もいらっしゃると思います。このような場合には、90日間利用可能なオンライントレーニングも販売しています。専用の環境にブラウザからリモートアクセスして実習をおこなう形式のトレーニングです。

さらに1年契約で多数のコースを利用可能なRed Hat Learning Subscriptionの販売も開始しました。

パートナー向けトレーニング

会社がRed Hatのビジネスパートナーやテクノロジパートナーになっていると、英語のみですがパートナーむけのオンライントレーニングを受講できます。営業向け、エンジニア向けなどいくつかのコースに分かれています。エンジニア向けコースはRHEL7に対応しています。

ぜひ パートナー向けサイト http://partner.redhat.com/ からアクセスしてみてください。

ということで。。。

まずは手元に仮想マシンなどで1台RHEL7をインストールしてみましょう。RHEL5やRHEL6のXenやKVM上にもRHEL7をインストールできます。

ソフトウェアの移植作業などであればRed Hat Developer Programで提供される開発者用サブスクリプションも利用できます。

差分を手早く学習するにはドキュメントやトレーニングが便利です。使っていて不思議なことがあればサポートもご活用ください 🙂

Red Hat Developer Programに参加して開発者用サブスクリプションを入手しよう

今回は開発者むけプログラムの拡充により、無償で開発目的のサブスクリプションが入手できるようになったのでご紹介します。

レッドハットの森若です。Red Hat Enterprise Linuxに興味があるけどなかなか手が出せないな、という方は多くいるかと思います。比較的安価なRed Hat Enterprise Linux Workstationでも定価で4万円弱しますのでお小遣いで買うのは厳しいですね。今回は開発者むけプログラムの拡充により、無償で開発者向けのサブスクリプションが入手できるようになったのでご紹介します。

Red Hat Enterprise Linux Developer Suite

従来から開発者向けのRed Hat Enterprise Linux Developer Suite という製品があり、Red Hatのオンライン販売サイトから99 USDで販売されています(日本からもクレジットカードがあれば購入できますが、直販や代理店経由での取り扱いはありません)。

利用目的は開発目的に制限され、サポートへの問いあわせもできませんが、RHELを1台のハードウェア上で、仮想マシン数の制限なく利用できます。カスタマーポータルも利用できるのでナレッジベースの利用も可能です。

「開発目的」がどこまでの範囲かよくわからないという方がいるかもしれませんが、これは契約書内で具体的に定義されており、以下3種類のユースケースのみです。複数ユーザで共用するような場合には利用できません。

Enterprise Agreementの参考和訳より:

  • ソフトウェアコードを作成するシングルデベロッパー
  • シングルユーザー プロトタイピング、品質保証またはテスト
  • 本ソフトウェアとともにもしくは本ソフトウェア上で動作、稼動するソフトウェアやハードウェアの実演

利用可能なユースケースの例:

  • 手元で開発作業に利用するノートPCにインストールし、一人でおこなう開発作業の範囲内で利用
  • 動作確認
  • デモンストレーション

利用不可能なユースケースの例:

  • (サーバ用途に限らず)開発用に複数人で利用するシステム全般。
    •   ソースコードリポジトリ、Issue Tracker、ビルドサーバなど複数人で利用するもの
  • 開発、プロトタイピング、品質保証、テスト、実演にあたらない目的全般。
    • 維持環境の構築
    • トレーニングや学習用
    • CADなどでのデザイン業務用 (ソフトウェアコードの作成ではない)

Red Hat Developer Program

Red Hat Developer Programとは、ソフトウェア開発者にRed Hat製品を使って開発をしてもらうことを目的としたプログラムです。 JBossをはじめとするミドルウェアや、コンテナ上で動作するアプリケーションの開発などをトピックとしてblogやチュートリアル、ライブビデオなどで情報発信をしています。このDeveloper Programの特典としてRed Hat Enterprise Linux Developer Suiteが無償で1本提供されます。

1ユーザ登録ごとに1本提供されるので、たとえば10人開発者がいてそれぞれがDeveloper Programに登録すれば10本のRed Hat Developer Suiteが無償提供されます。

申し込みの流れ

ざっと申し込みの流れをみてみましょう。

  1. http://developers.redhat.com/ へアクセス

  2. 右上の「REGISTER」をクリックして登録開始

  3. 登録がおわったら「DOWNLOADS」タブをおして……

  4. 必要な製品をダウンロードします。最初のダウンロード時にはDeveloper Programの参加にともなう契約の確認が行われます。

アカウント名を押してパスワード設定やユーザ名の確認をおこないましょう。このUsernameとパスワードでカスタマーポータル(https://access.redhat.com/) にもアクセスできます。

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