サイオステクノロジーの長谷川です。
今回は、今年2022年3月25日にニュースリリースされたROSAについてです。昨年2021年6月21日にリリースされたAzure Red Hat OpenShift(ARO)に次ぐリリースとなります。
ROSAとは
Red HatからのROSAに関するニュースリリース記事のURLは、以下の通りです。
ROSAとは、Red Hat OpenShift Service on AWSの略で、「ローサ」と呼びます。
OpenShiftがK8s商用版のディファクトスタンダードになりつつありますが、この環境を利用することにより、以下の記述がニュースリリースに記述されています。
ROSAの概要
「(お客様は)基盤となるインフラストラクチャのスケーリングや管理に手間をかけることなく、使い慣れたRed Hat OpenShiftのコンソール、機能、およびツールを使用して、より簡単にKubernetesクラスタを作成することができます。ROSAは、オンプレミスのRed Hat OpenShiftワークロードをAWSに移行する作業を効率化し、他のAWSサービスとのより緊密な統合を実現します。また、ROSAは、お客様が直接AWSを通じた課金およびサポートの下でRed Hat OpenShiftにアクセスすることを可能にし、AWS上でRed Hat OpenShiftを運用するお客様に対して、単純な単一ベンダー体験を提供します。ROSAを利用するに当たって先行投資は不要であり、お客様のコストはコンテナクラスタおよびノードの使用料のみです。」
これを読む限り、OpenShiftの導入の手間もなくなり、インフラ~OpenShiftの運用管理が大幅に楽になると想定できます。
ROSAの概要は、aws.amazon.com/rosaをご覧ください。
考察
ここからは、私(長谷川)の個人的な考えです。予めご了承ください。
- Red Hat社は、過去からハイブリッドクラウド戦略を言ってきたが、2022年からが具体的な環境作りを提供することになるだろう
- アプリケーション開発において、コンテナベースで開発しROSA上に置くことで、ソフトウェアのデリバリーが容易になる
- 一方、すべてパブリッククラウドにアプリを置くことは、コスト面やリスク分散などを踏まえてハイブリッドクラウドやマルチクラウドが進むことが想定される
- 弊社のようなRed HatのDistributorや販売店は、エッジコンピュータも含めてオンプレミス環境でのOpenShiftのテスト環境から本番環境までのビジネス機会を提案していく必要がある
- 運用が楽なROSAではあるが、OpenShiftの基礎や利用に関するスキルが必要となるため、Red Hat社のトレーニングを提供する機会が増えそうである
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