2023年5月23日(US ボストン現地時間)にRed Hat Summit 2023が開幕しました。
オープニングのキーノートでは「Innovation doesn’t rely on your IT Budget」としてMatt Hicks CEOを始めとして12名のスピーカーによりいくつかの重要な発表が行われました。
注目を集めていたAI/MLでは「Ansible Lightspeed」が発表され、AIを活用したYAMLファイルの生成技術により運用するエンジニアの負担が軽減されることが期待されます。この生成AIのプラットフォームには先日のIBM Thinkにて発表された「IBM Watson Code Assistant」が採用されています。
Ansible Lightspeed
Ansible Lightspeedは、AnsibleのPlaybookと呼ばれる設計図(指示書)にあたるYAMLファイルをAIが生成します。先の説明でも触れましたが、IBM Watson Code Assistantをベースにした専用ツールになるため、Ansibleで利用するYAMLファイルをミスなく効率的に記述することが可能になります。
エンジニアは本来行うべき業務に集中が出来るように、Ansible Lightspeedは副操縦士のように、ユーザーに寄り添い「生産性」を向上させることができます。
また、発表の中では「OpenShift AI」も発表され、こちらの詳細は開示されていませんが、近くOpenShift のAI関連商材のブランドとして立ち位置を築きそうな予感があります。
Day2でも引き続きキーノートがあり、深く発表が行われなかった内容について深掘りがある可能性があります。こちらも情報をまとめましたら公開を行いたいと考えています。