2023年9月 Red Hat Ansible Automation Platform (Ansible Tower) 1.2のライフサイクル終了に関するご案内

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IT自動化プラットフォームとしてレッドハット社より販売されているRed Hat Ansible Automation Platform(AAP)のVersion1.2 が2023年9月29日をもってライフサイクルが終了いたします。

AAP 1.2では、管理ツールとしてAnsible Towerが利用されておりましたがAAP 1.xのライフサイクルが終了することで、AAP 2.x系より名称や構成が変更されたRed Hat Ansible Automation Controllerを始めとするコンポーネント群への移行が必要になります。

移行先のバージョンについては2023年8月時点では、ライフサイクルより、AAP2.3もしくはAAP2.4への移行をご検討頂くのが良いかと思います。

下記に2023年8月時点でのAnsible Automation Platformのライフサイクルをまとめます。

Red Hat Ansible Automation Platform のライフサイクル

VersionGeneral availabilityFull support endsMaintenance Support 1 endsMaintenance support 2 ends
2.42023年6月27日2023年12月27日2024年6月27日2024年12月27日
2.32022年11月29日2023年6月30日2023年11月29日2024年5月31日
2.22022年5月26日2022年11月24日2023年5月24日2023年11月26日
1.22019年11月18日2021年5月18日2022年5月18日2023年9月29日
Red Hat Ansible Automation Platform のライフサイクル
https://access.redhat.com/ja/support/policy/updates/ansible-automation-platform

AAP2.x よりautomation execution environments (実行環境)を選択することが出来るように機能拡張が行われておりますので、AAP1.2系で利用されていた Ansible Core 2.9(ee-2.9)の実行環境も選択して利用することができるため既存の資産を活用しながらより最新の自動化に取り組むことができるようになります。

オンプレミスの Ansible Automation Platform に含まれるパッケージおよびバージョンは下記の通りです。

オンプレミスの Ansible Automation Platform に含まれるパッケージおよびバージョン

AAP VersionAutomation Controller Version実行環境Ansible Navigator VersionAnsible Builder VersionPrivate Automation Hub VersionRHEL VersionOCP SupportRHEL が提供する PostgreSQL Version
2.34.3core 2.14、ee-minimal、ee-supported、ee-2.9*2.2.01.2.04.68.4+、9.0+4.9-4.1213
2.24.2core 2.13、ee-minimal、ee-supported、ee-2.9*2.1.01.1.14.58.4+、9.0+4.8-4.1113
2.14.1core 2.12、ee-minimal、ee-supported、ee-2.9*1.1.01.0.14.48.4+4.7-4.1012
2.04.0core 2.11、ee-minimal、ee-supported、ee-2.9*未定1.0.04.38.4+4.6-4.912
1.23.8Ansible Engine 2.9**該当なし該当なし4.27.7+、8.2+3.1110
※AAP2.4の情報はUpdateされ次第こちらでも掲載をいたします。
オンプレミスの Ansible Automation Platform に含まれるパッケージおよびバージョン
https://access.redhat.com/ja/support/policy/updates/ansible-automation-platform

下記はRed Hat Ansible Automation Controller 2.4のJob Template設定画面になりますが、自動化の実行環境を選択して実行させることができます。旧環境のPlaybookを実行したい場合は、ee-2.9の実行環境をロードする必要があります。AAP2.xより実行環境がコンテナ化されていますので導入自体は簡単に行うことができます。(このあたりの設定についてもどこかでまとめられたら公開したいと思います。)

以上のように、AAP1.2からの資産も活かしながら新たに追加された機能が利用できるため、ライフサイクルの終了の機会にAAP2.4のご利用についてもご検討頂けたらと思います。

サイオステクノロジーでは、Red Hat Ansible Automation Platformの導入のご相談から、旧環境からの移行に関するご相談なども受け付けております。ぜひ下記お問い合わせページよりお気軽にご相談ください。

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