Red Hat Satellite

Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる

Red Hat Satelliteの利用デモです。

レッドハットの森若です。今回はいつもと趣向を変えて、Red Hat Satelliteを使う手順を見てみましょう。

Red Hat Satelliteでは管理対象ホストを「コンテンツホスト」というページで一覧することができます。この中で、(1)各ホスト毎にセキュリティfix, バグfix, 機能拡張のerrata数を確認することができます。(2)ホスト名をクリックすることで、各ホストの詳細を確認する画面に切り替わります。

この画面ではサブスクリプションの状態確認・管理や、パッケージの追加・削除などの操作が行えます。ある特定1台のホストを管理する場合には主にこの画面の中で操作をおこなうことになります。

「一括処理」のボタンを押すことで複数ホストをまとめて処理します。選択した1つ以上のホストについてまとめて操作ができます。今回は「エラータ」タブを選択して、RHELの既存の修正を適用してみます。

更新対象としたいホストを選択のうえ(3)適用したいアドバイザリ(この例ではRHSA-2016:1633)を選択して、(4)「選択をインストール」をクリックします。ボタンの横のプルダウンメニューから、Red Hat Satelliteのエージェントを利用した方法とsshでのリモートコマンド実行を選択できます。

sshによる実行の場合、時刻を指定した実行の指定が可能です。

処理の実行を開始すると、(6)タスクの進行状態が表示されます。タスク管理はバックグラウンドで動作しているので、このまま他の処理をはじめたり、ブラウザを閉じてしまってもかまいません。

しばらく待つと処理が完了し、以下のようにタスクの実行状態が”success” というように更新されます。

複数ホストに対する処理では、各ホスト毎にサブタスクが定義され、一部のタスクで問題が発生してもその他のタスクは引き続き更新処理が継続されます。タスクの実行結果はSatelliteに蓄積されているので後からどのタスクが失敗したかを確認することもできます。

この例ではRHEL 1台に対しての更新指示でしたが、Red Hat Satelliteではあらかじめ定義したグループを利用したり、各ホストを任意に選択して一時的なグループを作成してアップデートの指示が可能です。

関連ドキュメント

Red Hat Satellite使いはじめガイド

Red Hat SatelliteはRed Hatの提供するRHEL運用管理ソフトウェアです。非常に多くの機能があり、ソフトウェアとしても規模が大きなものになっています。今回の記事ではRed Hat Satelliteをこれから利用しようと検討している方むけに Red Hat Satelliteを利用しはじめるにあたっての注意点や関連サービスをご紹介します。

レッドハットの森若です。今回はRed Hat Satelliteを利用しはじめるにあたっての注意点や関連サービスをご紹介します。

0. 各種サービスの確認

サブスクリプションには問い合わせ回数無制限のサポートサービスが含まれています。 基本的な利用方法、設定手順、製品障害対応などをおこないます。

電話: 0120 266 668

Web: https://access.redhat.com/support/cases/

製品をスムーズに利用できるよう、Red Hatトレーニングにて包括的なハンズオントレーニングを提供しております。Satelliteとその周辺について包括的な知識を得られるのでおすすめです。Satellite 6.x対応のコース RH403が2016年6月から提供開始しております。

Red Hat コンサルティングでは構築の支援やナレッジトランスファを中心とした有償コンサルティングサービスを提供しております。多くの実績があるコンサルタントが構築を支援します。

1. 利用するSatelliteのバージョンを決める

現在Red Hat Satelliteには、5.x系と6.x系の2系統の実装があります。主に管理対象とするRHELのバージョンとSatellite自身のライフサイクル、利用したい機能によりどちらを利用するかを選択します。 サブスクリプションはどちらのバージョンでも共通で、購入後に変更することも可能です。

Satellite 5.x

  • RHELの全バージョン(2.1から7.xまで)を管理可能

  • 通常サポートは2018年1月まで、延長サポートは2020年1月までで終了

Satellite 6.x

  • 管理対象はRHEL 5.7以降、RHEL 6.1以降、RHEL 7.0以降のみ

  • コマンドの実行はSatellite 6.2から搭載予定

2. Satelliteで利用したい機能を決める

Satelliteには非常に多くの機能があります。機能を全部使おうとすると評価や学習に時間を浪費することになってしまいます。利用する機能を、あらかじめ優先順位をつけて決めておくことが重要です。

現在の課題に対してSatelliteのどの機能が有効かを考えたい場合には営業窓口までご相談ください。

Red Hatトレーニングのハンズオントレーニングにて実際に機能を構築・試用しておくとスムーズに利用を開始できます。

(参考)よく利用される機能の例

  • 全てのRHELを登録してシステム台帳として利用する

  • Red HatのパッケージをSatelliteから取得することでアップデート作業時間を短縮する

  • Red Hatのパッケージとerrata情報から、脆弱性対応状況表として活用する

  • カスタムのチャネル/リポジトリを作成し、ISV製/内製ソフトウェアの配布に利用する

  • Satelliteから各ホストへのアップデート指示をおこなう

  • Satelliteから各ホストへコマンド実行の指示をおこなう (現在はSatellite 5.xのみ)

  • オフライン環境でのRHELアップデート実行を効率的に行う

3. Satelliteの構築をおこなう

ドキュメント Installation Guide を参照し、Satelliteのインストールをおこないます。

Red Hat コンサルティングによる有償での構築支援を提供しております。構築および導入を手早く行いたい場合におすすめです。Satellite 5.x, 6.xのいずれでも対応可能です。

事前に評価したい場合には評価用サブスクリプションをご用意しておりますので営業窓口までご相談ください。

4. 管理対象RHELをSatelliteへ登録

利用したい機能にあわせて、登録時にSatelliteからどの操作を許すか、エージェントなどの関連パッケージをインストールするか等を決定します。

管理対象RHELをSatelliteへ登録します。手順については関連するドキュメントをご確認ください。

  • 5.x系ではClient Configuration Guide

  • 6.x系ではProvisioning Guide

5. 機能をテストする

あらかじめ決めた利用したい機能をテスト的に実行し、思ったように利用できているか確認します。場合によっては3や4に戻って必要な機能のための設定の追加などをおこないます。

6. 手順書を作成し、運用に組込む

Satelliteの機能を含んだ運用手順を作成し、通常の運用に組込みます。

コンサルティングサービスにてお客様作成の手順書のレビューなども承っております。

7. Satellite運用を評価し、改善していく

ある程度運用が安定したら、Satelliteの機能を利用してどの程度管理工数や各種の待ち時間などが改善されたか評価します。徐々にSatelliteの機能を活用していく範囲をひろげていきましょう。