Red Hat OpenShift PlatformのライフサイクルとKubernetesのライフサイクルの違い

投稿者: | 2019年11月21日

Red Hat OpenShiftでは、最新のVer.4より提供するライフサイクルが変更されました。Kubernetesプロジェクトが約3ヶ月のリリースサイクルで最新の3マイナーバージョンをサポートする方針に対して、Red Hat OpenShift 4のライフサイクルはどのような形態になるのか?ベースとなるKubernetesのライフサイクルと共に紹介します。

Red Hat OpenShift 4:メジャーバージョンにおける2つのGAフェーズ

Red Hat OpenShiftの最新リリースメジャーバージョン (4.x) は、提供開始日(GAリリース日)から最低 3 年間の利用が可能です。この 3 年間は 2 つのフェーズに分けられ、それぞれ GA フェーズ 1 および GA フェーズ 2 と呼ばれます。

出典:Red Hat OpenShift Container Platform Life Cycle Policy
https://access.redhat.com/ja/support/policy/updates/openshift
  • GA フェーズ 1 – リリースの最初のメジャーバージョンから最低 2 年間利用できます。 新しいメジャーバージョンが利用可能になると、このフェーズは終了します。 GA フェーズ 1 の期間中は、マイナーリリースが利用可能で、フルサポートまたはメンテナンスサポートの条件でサポートされます。
  • GA フェーズ 2 – 1 年間利用できます。 このフェーズは、GA フェーズ 1 の終了後に開始します。このフェーズでは、最後のマイナーリリースおよび該当する延長アップデートサポート (EUS) リリースのみが、メンテナンスサポートの条件に従ってサポートされます。

サポートライフサイクル

フルサポート(Full Support)

フルサポートフェーズは、マイナーバージョンの一般提供 (GA)/リリース日に開始し、後続のマイナーリリースの GA から 1 カ月後に終了します (約 4 カ月間)

フルサポートフェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Advisory (RHSA) と優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正 Advisory (RHBA) が利用可能になるとリリースされます。

その他の利用可能な修正および評価済みのパッチはすべて、定期的な製品アップデートを通じてリリースされる場合があります。 セキュリティーおよびバグを修正するには、お客様にはお使いの OpenShift 環境をサポートされている最新のマイクロ (4.x.z) バージョンにアップグレードしていただくことになります。

メンテナンスサポート(Maintenance Support)

このフェーズは、後続のマイナーバージョンの一般提供 (GA)/リリース日から 1 カ月後に開始し、3 つ目となる後続のマイナーバージョンがリリースされる時に終了します。

メンテナンスサポートフェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Advisoryと優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正 Advisoryが利用可能になるとリリースされます。

その他のバグ修正および機能強化は、Red Hat の判断でリリースされる場合がありますが、必ずしもリリースされるとは限りません。

メンテナンスサポートフェーズの終了後も、お客様には引き続きソフトウェアおよびドキュメントをご利用いただけますが、テクニカルサポートは、サポートバージョンへのアップグレードに対するサポート以外は提供されません。

OpenShift クラスターのフル機能では、Red Hat が提供するホストサービスへのアクセスが必要となる場合がありますが、メンテナンスおよびサポートなしの OpenShift のバージョンでは、このようなサービスの利用は保証されません。

延長アップデートサポート (EUS)

Red Hat では、特定のマイナーリリースは延長アップデートサポート (EUS) のリリースとして設定されます。

延長アップデートサポート (EUS) は、リリースごとのメンテナンスサポートフェーズを 14 カ月間に延長します。これにより、マイナーバージョンに対して、フルサポートフェーズを含めた合計約 18 カ月間のサポートをお客様に提供することになります。

EUS リリースでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティーアドバイザリーと優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正アドバイザリーが、フルサポートフェーズの一環として利用可能になるとリリースされます。

メンテナンスサポートフェーズでは、15 カ月間のサポートになります。このフェーズを通じて、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー アドバイザリーと優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正 Errata アドバイザリーが利用可能になるとリリースされます。

その他のバグ修正アドバイザリーおよび機能強化アドバイザリー は、Red Hat の判断でリリースされる場合がありますが、必ずしもリリースされるとは限りません。

Kubernetesのライフサイクル

Kubernetesプロジェクトでは、3ヶ月おきのマイナーバージョンリリースが計画され、最新の3つのマイナーリリースのリリースブランチを管理する方針となるため、Red Hat OpenShiftはKubernetesプロジェクトと近いサイクルで提供されています。

Kubernetesのバージョンは x.y.z にて表記されます。xは、メジャーバージョンであり、yはマイナーバージョンであり、そしてxはパッチバージョンを表します。

Kubernetesプロジェクトでは、最新の3つのマイナーリリースのリリースブランチを管理しています。マイナーリリースは約3か月ごとに発生するため、各マイナーリリースブランチは約9か月間維持されます。つまり、K8sの運用では9ヶ月おきにアップグレードを行う必要があります。

2019年11月20日時点でのリリース状況

最新マイナーバージョン:v1.16.3
サポート中 マイナーバージョン:v1.15.6、v1.14.9
参考:https://github.com/kubernetes/kubernetes

Kubernetesで求められるバージョン互換管理(Supported Version skew)

また、Kubernetesを利用する際には以下ソフトウェア毎のバージョンの依存関係も意識して運用しなければなりません。

Supported version skew

kube-apiserver

高可用性(HA)クラスターでは、kube-apiserverインスタンスが1つのマイナーバージョン内である必要があります。

kubelet

kubeletはkube-apiserverより新しいものであってはなりません。
また、最大2つのマイナーバージョンが古い可能性があります。

kube-controller-manager, kube-scheduler, and cloud-controller-manager

kube-controller-manager、kube-scheduler、cloud-controller-manager は、通信するkube-apiserverインスタンスよりも新しいものであってはなりません。

これらはkube-apiserverマイナーバージョンと一致することが期待されますが、最大1つのマイナーバージョンより古い可能性があります(ライブアップグレードを可能にするため)。

kubectl

kubectlは、kube-apiserverの1つのマイナーバージョン(古いバージョンまたは新しいバージョン)内でサポートされています。

KubernetesのSupported Version skewは詳しくはこちらのURLを参照して下さい。
https://kubernetes.io/docs/setup/release/version-skew-policy/#supported-version-skew


Red Hat OpenShiftのライフサイクル詳細は以下のURLを参照して下さい。
https://access.redhat.com/ja/support/policy/updates/openshift


Red Hat OpenShift Container Platform 価格

型番製品名定価サポート年数
MCT2735Red Hat OpenShift Container Platform Premium, 2 Core, 1Y624,000Premium1
MCT2735F3Red Hat OpenShift Container Platform Premium, 2 Core, 3Y1,778,400Premium3
MCT2735F3RNRed Hat OpenShift Container Platform Premium, 2 Core, 3Y更新1,778,400Premium3
MCT2735RNRed Hat OpenShift Container Platform Premium, 2 Core, 1Y更新624,000Premium1
MCT2736Red Hat OpenShift Container Platform Standard, 2 Core, 1Y421,200Standard1
MCT2736F3Red Hat OpenShift Container Platform Standard, 2 Core, 3Y1,200,400Standard3
MCT2736F3RNRed Hat OpenShift Container Platform Standard, 2 Core, 3Y更新1,200,400Standard3
MCT2736RNRed Hat OpenShift Container Platform Standard, 2 Core, 1Y更新421,200Standard1

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