RHEL購入ガイド

RHELは結局何本必要?構成別の考え方

Red Hat Enterprise Linux は、サーバー1台につき1本と決まっているわけではありません。物理サーバーなら CPU の数、仮想環境なら RHEL ゲスト OS の数というように、構成によって数え方が変わります。下の入力欄で構成を選ぶと本数の目安が出ますので、そのうえで根拠となるルールもあわせて確認してください。

サイオステクノロジー株式会社/Red Hat 製品取扱窓口 最終更新 2026年9月

構成から本数の目安を出す

ご検討中の構成を入力すると、必要なサブスクリプションの製品と数量を計算します。正式な見積りは弊社までお問い合わせください。

RHEL を動かす場所
ハイパーバイザー

RHEL KVM を使う場合、ホスト(ハイパーバイザー)側にも RHEL のサブスクリプションが必要です。

Windows など他社 OS のゲストは数えません。vMotion / VMHA の待機側も数えません。

ゲスト

クラスタ内で vMotion / VMHA の対象になっているサーバーはすべて含めます。

CPU を載せていない空きソケットは数えません。コア数も関係しません。

CPU

2つの製品から選ぶ

RHEL サーバー製品は、ゲスト OS の数で買うか、物理 CPU で買って無制限にするか の2種類があります。

Red Hat Enterprise Linux Server(Physical or Virtual Nodes)

略称:RHEL Physical or Virtual
仮想環境・クラウドで使うとき
RHEL ゲスト OS 2つにつき 1本
物理サーバーで使うとき
1台の物理サーバー上の 2物理 CPU につき 1本
ゲスト OS の数が少ない構成や、物理サーバーでの利用に向いています。

Red Hat Enterprise Linuxfor Virtual Datacenters

略称:RHEL for VD(無制限ゲスト)
数え方
1台の物理サーバー上の 2物理 CPU につき 1本
ゲスト OS の数
無制限(追加時の買い増しが不要)
物理サーバーを特定できる一部のサービスを除き、クラウド環境では利用できません。また、1契約1エンドユーザーが原則です。
選び分けの目安 2CPU の物理サーバー1台で考えた場合、RHEL ゲストを7台以上動かす構成では、RHEL Physical or Virtual を4本買うより RHEL for VD を1本買うほうが安くなるケースがあります。あとからゲストを追加しても買い増しが不要になる点も、あわせてご検討ください。

構成別の数え方

代表的な構成でどう数えるかを図で示します。赤いブロックが課金対象の RHEL です。

仮想環境・クラウドで使う

RHEL ゲスト2台の構成

仮想環境/クラウド
RHELRHELWindowsWindows
1RHEL Physical or Virtual
(2ゲスト分)

RHEL ゲスト4台の構成

仮想環境/クラウド
RHELRHELRHELRHEL
2RHEL Physical or Virtual
(4ゲスト分)
数えるのはここだけ RHEL Physical or Virtual をゲスト OS に適用する場合、数えるのは RHEL を使うゲスト OS の数だけです。物理 CPU 数や、同居している他社 OS の数は気にする必要はありません。

物理サーバーで使う

2物理 CPU のサーバー1台

物理サーバー2CPU
RHEL
1RHEL Physical or Virtual

4物理 CPU のサーバー1台

物理サーバー4CPU
RHEL
2RHEL Physical or Virtual

1物理 CPU のサーバー2台

物理サーバー A1CPU
RHEL
物理サーバー B1CPU
RHEL
2RHEL Physical or Virtual
見落としやすい注意点 最低でも物理サーバー1台につき1本が必要です。1CPU のサーバーが2台あっても、2台分の CPU を合算して1本にすることはできません。

ゲストが多い仮想環境で使う(無制限ゲスト)

2CPU のホスト1台、RHEL ゲスト7台以上

仮想環境2CPU
RHELRHELRHELRHEL
1RHEL for Virtual Datacenters

4CPU のホスト1台、RHEL ゲスト7台以上

仮想環境4CPU
RHELRHELRHELRHEL
2RHEL for Virtual Datacenters

2CPU のホスト3台のクラスタ

ホスト12CPU
RHELRHEL
ホスト22CPU
RHELRHEL
ホスト32CPU
RHELRHEL
3RHEL for Virtual Datacenters
無制限ゲスト製品ならではの注意点 無制限ゲスト製品を選ぶ場合は、RHEL ゲストが稼働する可能性のあるすべての物理サーバー分の数量を用意する必要があります。実際には RHEL が乗っていないホストでも、vMotion で移動してくる可能性があれば対象に含めます。

RHEL KVM 上で使う

RHEL KVM 上に RHEL ゲスト2台

物理サーバー2CPU
RHELRHEL
RHEL KVM(ホスト)
2ゲスト分1本+ホスト分1本

RHEL KVM 上に RHEL ゲスト4台

物理サーバー2CPU
RHELRHELRHELRHEL
RHEL KVM(ホスト)
3ゲスト分2本+ホスト分1本

RHEL KVM は Red Hat Enterprise Linux に含まれる仮想化機能(ハイパーバイザー)です。認定されているゲスト OS の種類とバージョンは Red Hat のサポート対象ゲスト OS 一覧をご確認ください。

vMotion / VMHA を使っている場合

RHEL Physical or Virtual で数えるとき 課金対象は「同時に稼働する RHEL ゲスト OS の最大数」です。ただし、VMHA の待機側としてのみ存在するゲストはカウント対象になりません。
RHEL for VD で数えるとき RHEL ゲストが動く可能性のある全物理サーバーについて、1台あたり 2CPU につき数量1が必要です。なお、移動先になりうるホストは、待機用であっても数量に含めます。

カウントのルールと注意事項

見積り前に確認しておきたい前提です。ここを取り違えると本数が変わります。

CPU の数え方

実装している物理 CPU だけを数える

CPU を搭載していないソケットは数えません。コア数も本数には影響しません。また、物理サーバーをまたいで CPU を合算することはできません。

ゲストの配置

ゲスト OS はクラスタ内のどの物理サーバー上でも動かせる

RHEL Physical or Virtual の RHEL ゲスト OS は、仮想基盤を構成するどの物理サーバー上でも利用できます。そのため、一時的に1台の物理サーバーへ RHEL ゲストが集中しても問題ありません。

クラスタ内の統一

同一サーバークラスタ内では製品とサポートレベルをそろえる

同じクラスタの中で、RHEL Physical or Virtual と RHEL for VD を混在させることはできません。サポートレベルも同様で、Standard と Premium は統一する必要があります。

クラスタの定義

離れた拠点でも連携していれば同一クラスタ

複数の物理サーバーが連携して1つのサービス基盤を構成していれば、それは同一クラスタとして扱われます。メインサイトと DR サイトのように物理的に離れていても、vMotion や VMHA の連携が設定されていれば同一クラスタです。

ゲストの合算

クラスタをまたいだ合算購入には条件がある

RHEL Physical or Virtual のゲスト数は、次の3つをすべて満たす場合にサーバークラスタをまたいで合算できます。

  • 同一の契約期間で運用すること
  • Red Hat カスタマーポータルのログイン ID を同一のもので運用すること
  • エンドユーザーが同一であること
無制限ゲスト製品

1契約1エンドユーザーが原則

サービス提供を目的に RHEL for VD を購入し、複数のエンドユーザー分として利用することはできません。

サポート区分を選ぶ

製品を決めたら、Standard と Premium のどちらのサポートを付けるかを選びます。同一クラスタ内では統一が必要です。

Standard Support

平日日中の運用向け
受付時間
平日 9:00 – 17:00
受付方法
Web または電話
初回応答(重大度1)
1営業時間
初回応答(通常)
4営業時間

Premium Support

24時間365日/EUS 同梱
受付時間
24時間 365日
受付方法
Web または電話
初回応答(重大度1)
1時間
初回応答(通常)
2時間

EUS(Extended Update Support)とは

RHEL は通常、マイナーリリースごと(およそ半年ごと)にアップグレードが必要です。EUS を使うと、特定のマイナーリリースのサポート期間を最大24か月まで延長でき、バージョンを固定したまま運用を続けられます。EUS は Premium Support 製品に標準同梱されています。

通常サポート 6か月
EUS で最大 24か月まで延長
リリース6か月24か月

EUS の提供期間はバージョンごとに決まっています。詳細は Red Hat のエラータサポートポリシーをご確認ください。

クラウド環境で使う場合

弊社で取り扱う Red Hat 製品をクラウド事業者様の環境に持ち込む(Cloud Access)には、条件の確認と購入後の申請が必要です。

持ち込みの条件

  • クラウド事業者様が Red Hat 社と事業者専用契約(CCSP 契約)を締結していること
  • クラウド事業者様が、契約の持ち込みを許可していること(Cloud Access)
  • 持ち込み可能な製品であること

利用可否は Red Hat Ecosystem Catalog で確認できます(Cloud Access Subscription に記載の製品が持ち込み対象)。掲載情報は最新でない可能性があるため、判断に迷う場合は弊社までお問い合わせください。詳しい条件は Cloud Access に関する FAQ もあわせてご覧ください。

購入後に必要な手続き

クラウド環境へ持ち込む場合は、ご購入後に Red Hat 社の Web サイトで Cloud Access の登録(持ち込み申請)を行っていただく必要があります。申請方法の詳細は、ご契約後に Red Hat 社カスタマーサービスへお問い合わせください。

数え方について クラウド環境では RHEL Physical or Virtual を使い、RHEL ゲスト OS の数で数えます。RHEL for VD は、物理サーバーを特定できる一部のサービスを除きご利用いただけません。

よくあるご質問

契約や納品まわりのご質問は、FAQ サイトにまとめています。

サイオステクノロジー Red Hat 製品 FAQ サイトを見る

ご購入・構成のご相談

Red Hat 製品のご購入に関するお問い合わせは、サイオステクノロジーまでお願いいたします。
受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝祭日および弊社休業日を除く)

お問い合わせフォームへ

本ガイドは構成検討の参考情報です。実際の契約条件は Red Hat 社の最新のサブスクリプションガイドおよび契約条項が優先されます。記載内容は予告なく変更される場合があります。

Red Hat、Red Hat Enterprise Linux は米国およびその他の国における Red Hat, Inc. の商標または登録商標です。