2016年 10月 の投稿一覧

RHEL4の延長サポートおよびRHEL5の通常サポート終了

2017年3月31日にRHEL4の延長サポートとRHEL5の通常サポートが終了します。 そのまま利用しつづけると大きなリスクをかかえることになるので対策をおこないましょう。

レッドハットの森若です。2017年3月31日にRHEL4の延長サポートとRHEL5の通常サポートが終了します。
既存のRHEL4やRHEL5をそのまま利用しつづけると大きなリスクをかかえることになるので対策をおこないましょう。

RHELのライフサイクルとELS add-on

通常のRHELサブスクリプションを買っていると、サポートポリシーに従って各メジャーバージョン(RHEL5, RHEL6, RHEL7)の出荷時点から10年間にわたって修正の提供を受けることができます。その後は新規の調査はおこなわれず既存ナレッジをもとにしたWebおよび電話での問い合わせ対応と既存パッケージの入手だけが可能な ELP (Extended Lifecycle Phase)とよばれる期間にはいります。ELP開始は事実上のサポート終了であり、ELP期間の利用継続は禁止こそされていないものの全く勧められません。

RHELを利用する場合にはこのライフサイクルを確認して、システムにサポートが提供されるようにメジャーバージョンの乗り換えも含めて計画をしていくことが必要です。たとえば2016年10月にシステムを新規に構築して5年間利用する場合、RHEL7で構築して5年間利用するパターンや、RHEL6で3年ほど利用したのちにRHEL7に乗りかえるようなパターンが考えられます。

ELS add-on は、RHEL4とRHEL 5について、パッケージの修正が提供される期間を延長します。ELSは通常のサポートよりも制限が厳しく、サポート対象となるアーキテクチャやパッケージの種類が限定されます。またRHEL 6以降についてはELSは計画されていません。

Red Hat Enterprise Linux のライフサイクルやサポートのポリシーについては以下のページをご確認ください:

利用しているバージョン別の対応方法

基本的には新しい修正が提供されているバージョンへの移行が解決策となります。

RHEL4およびそのELSを利用している場合、2017年3月31日にRHEL4の延長サポートが終了します。サブスクリプションを買って利用を継続することは禁止されてはいませんが、ELSが終了したあとはRHEL4むけには修正が一切出荷されません。できる限り早くの移行が推奨されます。

RHEL5を利用している場合、2017年3月31日に通常サポートが終了します。新しいシステムへの移行が推奨されますが、前述のELSがサポート終了日から利用できますのでシステムを2020年11月までに利用終了することがわかっている場合はELSで提供される更新を適用しつつそのまま利用を継続することも考えられます。RHEL7などの別バージョンに移行する場合にもELS期間の範囲内で移行時期を調整できます。

移行サービスを提供するパートナー

お客様のRHEL4や5からの移行にあたってはレッドハットのパートナーまでご相談ください。以下のキャンペーンサイトからご確認いただけます。

http://jp-redhat.com/rhel4-eol/

関連リンク

ELS? EUS? RHELの延長サポート製品について知ろう

Red Hat Enterprise Linuxはメジャーリリースについては通常7年または10年間、アップデートリリースに対しては最新版のみに対して修正を出荷しています。今回はこのポリシーを拡張する製品、ELSおよびEUSについて見てみましょう。

レッドハットの森若です。今回はRHELの延長サポート製品についてご紹介します。

Red Hat Enterprise Linuxのリリース

RHELのサポート期限について説明する前に、リリースについて簡単に紹介します。2種類のリリースがあります。

  • メジャーリリース (RHEL X)

例: RHEL4, RHEL5, RHEL6

変更点: 基本的に別の製品(アップグレードは可能)

頻度: およそ3年に1回メジャーリリースを出荷する

  • アップデートリリース (RHEL X.Y) (マイナーリリースとも言う)

例: RHEL5.11, RHEL6.7, RHEL7.1

変更点: 新規パッケージの追加や機能拡張を含む。基本的に互換を維持する。

頻度: およそ6ヶ月から8ヶ月に1回アップデートリリースを出荷する

メジャーリリースが出荷されてから、RHEL4では7年、RHEL5以降では10年の間、修正が提供されます。この期間内でProduction 1,2,3 と徐々にフェーズを変えておりポリシーに従って提供する修正の範囲を徐々に狭めています Production 3終了後は、既存ナレッジを元にした電話およびWebでの問い合わせ対応は受けつけるものの新規に修正を提供しないExtended Life cycle Phase(ELP)期間がはじまります。ELPの終了時期は未定です。

メジャーリリースのサポート延長 ELS

このメジャーリリースについて、修正提供をする期間を延長するのがExtended Lifecycle Support(ELS)です。これはアドオン製品で、基本的にProduction3終了後に3年間提供されます。

影響度「重大」のセキュリティー修正と優先度「緊急」の一部のバグ修正が提供されますが、ハードウェア対応または根本原因の分析などは提供されず、サポート対象はインストール済みの既存システムに限定されます。 基本的にはELSは諸処の都合でどうしてもシステム更新ができない場合のための緊急避難です。通常の運用計画ではProduction 3までの期間内での利用をお勧めします。

ELSは通常のサポートと比べると制限が厳しく、サポートされるパッケージやアーキテクチャが限定されています。RHEL3,4についてはサポート対象外となるパッケージが決まっていますRHEL5についてはELSの出荷自体は発表されましたが、パッケージなどは未定です。

通常のアップデートリリースへの修正提供

通常のRHELでは、新しいアップデートリリースが出荷されると今までのアップデートリリースへの修正の提供は終了します。

たとえばRHEL6.7が出荷されると、RHEL6.6までのバージョン用の修正は出荷されなくなります。利用することそのものや、質問対応は問題ありま せんが、修正による対応ができないため「どうしてもRHEL6.5である必要があるけれど、RHEL6.7で修正された問題Xにも対応したい」というよう な場合にはうまい解決策がありませんでした。

Red Hatの対応のようすをあらわしたのが下の図です。RHEL6.0が出荷されたあとRed Hatのエンジニアリング部門が問題を修正します。6.0はサポート期間中なのでバックポートと呼ばれる修正の移植をおこなって出荷します。同時にQA中 で出荷前の6.1にも修正をとりこみます。このようにして現在サポート対象のバージョンと、今後出荷されていくバージョンのどちらでも不具合が修正されて いるように維持していきます。

アップデートリリースのサポート延長 EUS

アップデートリリースに対して「出荷されてから24ヶ月」修正提供を維持するのがExtended Update Support(EUS)です。これはアドオン製品なのですが、24時間365日のプレミアム製品にはEUSが同梱されるように2013年の購入ポリシー 改訂時に変更されました。現在は過渡期なので購入のタイミングや型番によってプレミアムでもEUSが利用できるケースと利用できないケースが混在していま す。

EUSを利用して「アップデート実施回数の削減」が可能になります。

EUSは特定のアップデートリリースにのみ出荷されます。RHEL5であれば「5.2、5.3、5.4、5.6、5.9」に提供されていました。RHEL6では、Production 1期間中のアップデートリリースと決められており、EUSが提供されるのは6.7までのアップデートリリースで、2016年出荷見込みのRHEL6.8からはEUS提供がありません。

延長された期間について、「重大」および一部の「重要」に分類されるセキュリティ問題またはお客様へのインパクトが大きなバグの修正が提供されます。

EUSでカバーされるパッケージのリストが以下に記載されています。

http://www.redhat.com/en/about/redhatenterpriselinuxextendedupdatesupporteuspackageinclusionlist

EUS期間のRed Hatの対応のようすをあらわしたのが下の図です。RHEL6.3サポート期間中に重大な問題が修正された例ですと、EUS期間中であるRHEL6.1 EUS, RHEL6.2 EUSに対して修正をバックポートし、提供します。

 

過去のEUSパッケージへのアクセス

何らかの事情で、過去にEUSご購入のお客様向けに提供されたパッケージが必要なケースがあるかもしれません。このような場合、EUSアドオンを購入すると過去のEUSパッケージへもアクセスが可能です。

関連資料

RED HAT FORUM 2016 Tokyo The power of participation -アイデアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力-

2016年10月5日にレッドハット株式会社主催の RED HAT FORUM 2016 Tokyo The power of participation -アイデアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力- が開催されます。

本登録の受付が開始されましたので、ぜひご興味の分野のセッションの申し込みをお早めご登録ください。
人気のセッションでは早々に満席となることが想定されています。

お申し込み https://redhatforum.jp/

RED HAT FORUM 2016 Tokyo
The power of participation
-アイデアとテクノロジーが生むオープンイノベーションの破壊力-

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オープンソースソフトウェアがもたらす価値を、ぜひ会場でご体感ください。

開催概要

日程:2016年10月5日(水)
会場:ウェスティンホテル東京 〒153-8580 東京都目黒区三田1-4-1
主催:レッドハット株式会社
参加費:無料
アクセス:JR山手線・埼京線「恵比寿駅」東口/日比谷線「恵比寿駅」
JR方面出口より 「恵比寿スカイウォーク」で約10分

お申し込み https://redhatforum.jp/

セッション

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