Red Hat Enterprise Linux 7 の延長サポート(ELS)について

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【ウェビナー】EOL目前!これからのRed Hat Enterprise Linux7の利用

2023年6月29日にELSの提供期間が変更されましたので本情報についても7月1日付けでUpdateしております。

Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL7)のメンテナンスサポート2の終了日が2024年6月30日となり、終了日時が残り1年近くと迫ってきました。本記事ではExtended Life-cycle Support(ELS)の情報をまとめておりますので現在RHEL7をご利用中のお客様はライフサイクルについてご確認ください。

RHEL6をご利用のお客様はこちらの記事を参照ください。

なお、本情報は2023年7月時点のものになります。情報は随時Updateされますので、こちらの最新情報をご確認下さい。

RHEL7ライフサイクル提供状況

RHEL7では、2019年8月6日にフルサポート期間が終了しました。

2019年11月現在はメンテナンスサポート1の期間になります。このメンテナンスサポート1は2020年8月6日に終了となります。

2020年8月7日以降はメンテナンスサポート2のフェーズに移行し、このメンテナンスサポート2のフェーズは2024年6月30日に終了となり、 製品の終了日と設定されております。RHEL7の延長サポートは2年間のサポート拡張が2023年6月29日に発表されましたので、2028年6月30日まで提供されるスケジュールとなりました。現在RHEL7をご利用のお客様はこのスケジュールに合わせ運用をご検討ください。

※各サポートフェーズの詳細は下記の「Red Hat Enterprise Linux 運用フェーズ」をご確認ください。

2023年7月1日時点のRed Hat Enterprise Linuxのライフサイクル

バージョン一般提供の開始日 (GA日)フルサポートの終了日メンテナンスサポート 1 の終了日メンテナンスサポート(2)の終了日
(製品の終了日)
延長ライフサイクルサポートの終了日延長ライフフェーズの終了日最終
マイナー
リリース
52007年3月15日2013年1月8日2014年1月31日2017年3月31日2020年11月30日継続的5.11
62010年11月10日2016年5月10日2017年5月10日2020年11月30日2024年6月30日継続的6.10
72014年6月10日2019年8月6日2020年8月6日2024年6月30日2028年6月30日継続的7.9
82019年5月7日2024年5月31日該当なし2029年5月31日2032年5月31日継続的8.10
92022年5月18日2027年5月31日該当なし2032年5月31日2035年5月31日継続的9.10
Red Hat Enterprise Linux のライフサイクルの日付

各サポートフェースの提供内容は下記の通りです。詳細はこちらのURLをご確認下さい。

Red Hat Enterprise Linux 運用フェーズ

フルサポートフェーズ:

フルサポートフェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Errata Advisory (RHSA) と、優先度が「緊急」および一部 (判断は Red Hat による) の「高」のバグ修正 Errata Advisory (RHBA) が利用可能になるとリリースされます。その他の Errata Advisory は、必要に応じて提供されます。

新規または改善されたハードウェアへの対応と、一部のソフトウェア機能拡張は、(利用可能な場合) Red Hat の判断により、通常はマイナーリリースで提供されます。ソフトウェアの大幅な変更を必要としないハードウェアへの対応は、Red Hat の判断でマイナーリリースとは別に提供されることがあります。

マイナーリリースには、評価済みの利用可能な Errata Advisory (RHSA、RHBA、および RHEA) も含まれます。マイナーリリースは累積的になっており、以前にリリースされた更新内容も含まれます。このフェーズでのマイナーリリースでは、優先度が「中」以上の不具合の修正に重点が置かれます。

フルサポートフェーズでは、マイナーリリースの更新済みインストールイメージが提供されます。

メンテナンスサポート 1 フェーズ:

メンテナンスサポート 1 フェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Errata Advisory (RHSA) と、優先度が「緊急」のバグ修正 Errata Advisory (RHBA) が利用可能になるとリリースされます。その他の Errata Advisory は、必要に応じて提供されます。

ソフトウェアの大幅な変更を必要としないハードウェアへの対応が利用可能な場合は、Red Hat の判断により、通常はマイナーリリースで提供されます。ソフトウェアの新機能は、このフェーズでは提供されません。

マイナーリリースには、評価済みの利用可能な Errata がすべて含まれます。マイナーリリースは累積的になっており、以前にリリースされたマイナーリリースと Errata Advisory の内容が含まれます (フルサポートフェーズでリリースされたものも含まれます)。このフェーズのマイナーリリースでは、優先度が「緊急」または「高」のバグ修正に重点が置かれます。

マイナーリリースの更新済みインストールイメージは、メンテナンスサポート 1 フェーズでは、インストーラーの変更で必要になる場合に限り Red Hat の判断で提供されます。

メンテナンスサポートフェーズ (RHEL 8、9) / メンテナンスサポート 2 フェーズ (RHEL 5、6、7):

Red Hat Enterprise Linux バージョン 8、9 のメンテナンスサポートフェーズ、および Red Hat Enterprise Linux バージョン 5、6、7 のメンテナンスサポート 2 フェーズでは、Red Hat が定義する 影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Advisory (RHSA) と、優先度が「緊急」の一部 (判断は Red Hat による) のバグ修正 Advisory (RHBA) が利用可能になるとリリースされます。その他の Errata Advisory は、必要に応じて提供されます。

メンテナンスサポート (RHEL 8、9) フェーズおよびメンテナンスサポート 2 (RHEL 5、6、7) フェーズでは、新機能と新しいハードウェアへの対応が提供される予定はありません。このフェーズでは、マイナーリリースと、更新済みインストールイメージが利用できます。

延長ライフフェーズ

Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプションをお持ちのお客様は、延長ライフフェーズの期間中、Red Hat カスタマーポータルにアクセスして、これまでにリリースされたコンテンツおよびドキュメントや、Red Hat ナレッジベースなどの他のコンテンツを継続して利用できます。現在サポートされているバージョンの Red Hat Enterprise Linux に移行するためのアドバイスもご覧いただけます。

製品のバージョンが延長ライフフェーズに入ると、Red Hat は限定的なテクニカルサポートを継続して提供します。 このフェーズでは、バグ修正や、セキュリティー修正、ハードウェアへの対応、根本原因の分析などは行われず、サポートは、インストール済みの既存システムに限定されます。

Red Hat は、延長ライフフェーズにある、Red Hat Enterprise Linux の特定バージョンの継続サポートを随時終了させる権利を留保します。

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【ウェビナー】EOL目前!これからのRed Hat Enterprise Linux7の利用

公開日:2019年11月13日、第2版改定日:2022年5月、第3版改定日:2023年7月3日